みなさん、ごきげんよう。野球大好きHIDEZOです。
今回のテーマは「オールスター戦の価値」「これからのオールスター戦」について語りたいと思います。
かつてのオールスター戦 レアな対決が見られる機会
まずオールスターゲームはファンサービス。お祭りです。
昔は日本シリーズ(MLBではワールドシリーズ)を除き、リーグをまたがった対戦はありませんでした。オールスター戦は「夢の個人戦」が見られる対決だったわけです。
トッププレイヤー同士が本気で腕試しをするという「ガチンコ対決」の側面がありました。昭和の時代はすごく盛り上がったわけです。
落合博満vs江川卓、掛布雅之vs山口高志のような伝説的な対戦がありました。
掛布は1978年に日本ハム・佐伯和司、阪急・佐藤義則、阪急・山口高志から3打席連続ホームランを打ちました。そのシーズンで48本塁打を放ち、本塁打王。ミスタータイガースになったんです。掛布選手の飛躍の年でした。
落合はオールスターで野茂英雄などから通算11本もホームランを打っています。ロッテから中日に移籍し、セ・パ両リーグで豪快なホームランを量産しました。
あのころは本当に夢の対決、ドキドキ感がありました。
今のオールスター戦 交流戦でプレミアム感が薄れている
しかし現代では交流戦というシーズン公式戦で別リーグチームと戦う機会があるわけです。「オールスター戦限定の対決」というプレミアム感がなくなってしまったわけです。
一方、MLBのオールスターウイーク。その中のホームラン競争。短時間にフルスイングを強要するシステムなのでフォームを壊したりするリスクがあります。お祭りでぶんぶん振り回して調子を落とすのは嫌ですね。しかしホームランHR競争の優勝賞金は100万ドル、2位は50万ドルです。若手の中には年俸を超える大金ゲットのチャンスなんです。大谷、トラウト、ジャッジのような年俸数十億円の選手はその程度のお金のために出たくないわけです。ピッチャーもオールスターウイークはできれば休みたい。体力を回復させて後半戦に臨みたいと考えます。
MLBでもオールスター戦はイマイチ盛り上がっていないと思います。そんな中で今年のシアトルモバイルパークはファンが盛り上がりました。
大谷選手への「Come to Seattle!」の大合唱は凄かった。
まさに翔平のためのオールスターゲームでした。
さて、昨日のNPBはパシフィック8-1セントラルという結果になりました。
パシフィックのスター対「オール阪神」のセントラルといういびつな対戦になりました。
先発の佐々木朗希は160km超えの速球は2球だけ、変化球で押さえました。
山本由伸も楽に流して打ち取った感があります。それぞれ1イニングしか投げませんでした。かつて江夏の9者連続三振、江川の8者連続三振というような気合の投球は見られませんでした。一応選ばれたから出たけど、お祭りでケガしたくないよね~みたいな。
正直、今のオールスターは昔のような価値がないと思います。
WBCは野球の世界戦、オールスター戦だった
つい3月の行われたWBC。
私たちは「侍ジャパン」というドリームチームを見てしまいました。
MLB選手を多数そろえたメキシコ、アメリカを撃破して頂点に立ちました。
まさに世界オールスター戦でした。
このようなイベントをやった後のNPBオールスター戦。
イベントとして、なかなか厳しいものがあります。
真剣勝負でもない。すごい選手が出るわけでもない。トップ選手は休みたい。
村神様の大不振。そして阪神タイガースの組織票問題。なんかしらけました。
また、違う目線でいうと、大谷選手、吉田正尚、ダルビッシュが出るMLBの試合を見てしまうとNPBのプレーがちょっと物足りなくなるという側面もあります。
NPBへの期待 もっと速く、もっと力強く
どうしても日本のプロ野球はスピード感に欠ける感じがします。
肩の強さ、投球、打球の速さなどを比べるとメジャーと大きな差があるような気がします。
選手の平均レベルが高いのがMLB。NPBの一軍はアメリカの2A~3Aといった感じです。NPBファンがもっと盛り上がるには、MLBに負けないフィジカルの強さが必要でしょう。
野茂英雄、イチロー、佐々木主浩(大魔神)、松井秀喜(ゴジラ)レベルのフィジカルモンスター、スピードスターが続出してくることを期待します。
NPBのプレーのレベルがMLBにもっと近づけばレギュラーシーズン、ポストシーズン、日本シリーズ、オールスター戦がもっと盛り上がると思うのです。日本の野球にはまだまだ夢と伸びしろがあります。
日本の若いアスリートよ。がんばれ!
そしてオールスター戦にどんどん次世代のトップアスリートが出るような場になって欲しいです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント