プロ野球2022年現役ドラフト結果 選手の飼い殺しは解消するのか 

みなさんごきげんよう。野球大好きHIDEZOです。今日は先日行われたプロ野球現役ドラフト会議の結果と将来性について書いていきたいと思います。

2022年現役ドラフト結果

結果は以下の通り、12球団が一巡目で(一人ずつの指名)で終わっています。

なんと盛り上がりに欠けたドラフトでしょう。正直言ってやる意味あるのという感じです。ジャイアンツは戸根投手出して楽天のオコエをゲットしたわけで、微妙な結果です。不要な戦力同士の花いちもんめに過ぎないでしょう。

個人的にはオコエ選手の身体能力の高さにはかなり期待しているのでしっかりしたコーチに精神面から生活指導してもらえば大化けする可能性はあると思っています。まじめに向き合えば花が咲くのではないでしょうか。

 

指名球団 選手名 守備位置 現所属球団
オリックス・バファローズ 渡邉 大樹 外野手 東京ヤクルトスワローズ
福岡ソフトバンクホークス 古川 侑利 投 手 北海道日本ハムファイターズ
埼玉西武ライオンズ 陽川 尚将 内野手 阪神タイガース
東北楽天ゴールデンイーグルス 正隨 優弥 外野手 広島東洋カープ
千葉ロッテマリーンズ 大下 誠一郎 内野手 オリックス・バファローズ
北海道日本ハムファイターズ 松岡 洸希 投 手 埼玉西武ライオンズ
東京ヤクルトスワローズ 成田 翔 投 手 千葉ロッテマリーンズ
横浜DeNAベイスターズ 笠原 祥太郎 投 手 中日ドラゴンズ
阪神タイガース 大竹 耕太郎 投 手 福岡ソフトバンクホークス
読売ジャイアンツ オコエ 瑠偉 外野手 東北楽天ゴールデンイーグルス
広島東洋カープ 戸根 千明 投 手 読売ジャイアンツ
中日ドラゴンズ 細川 成也 外野手 横浜DeNAベイスターズ

 

現役ドラフトについて

プロ野球選手会が、メジャーリーグ(MLB)のルール・ファイブ・ドラフトを参考に、出場機会が少ない中堅選手の移籍活性化を狙いとし、導入を希望していたもの。2018年7月に選手会の臨時大会で議論が交わされ、(中略)、2019年3月に制度導入を正式に提案。素案が提出された当初は「ブレークスルードラフト」の仮称だった。

しかし、新型コロナウイルスの流行による同年のシーズン開幕延期などで議論が中断。2022年9月に指名方式が判明。10月7日、NPBと選手会は同年12月9日に開催することで合意した。

現役ドラフトでは、NPB12球団が提出した選手が指名対象選手となるが、以下の選手は指名対象外。

外国人選手

複数年契約を結んでいる選手

翌季の年俸が5,000万円以上(1名に限り年俸5,000万円以上1億円未満の選にできる)

FA権を保有している、または行使したことがある

育成選手

前年の年度連盟選手権試合終了の日の翌日以降に、選手契約の譲渡によって獲得した選手

シーズン終了後に育成から支配下契約となった選手

各球団は、シーズン終了後の全保留選手名簿の提出と同時に、指名対象として2

人以上を提出する必要がある。

金満球団である巨人が多くの選手をFAなどで他球団から奪い戦力を低下させて、獲得した選手を飼い殺しにすることを辞めさせる制度であれば興味深いと思うのですが。それは対象外とか、年俸2億円のFA選手を戦力外として育契約するとか、やりたい放題。飼い殺し球団に認定される案件です。現役ドラフト制度が骨抜きシステムであることが良くわかります。飼い殺し解消に全然なっていないのです。

里崎智也氏の解説(Wikipedia)

「球団側はできるだけ選手を出したくない。しかし当初案の1チーム8人となってくると、(毎年)一つの球団で8人ぐらいは戦力外になるので、早めの戦力外選手の見本市になってしまう。現役ドラフトもあってないような制度になってしまう」と現役ドラフトに否定的。さらに「登録日数ではなく、プロテクトを40人くらいと決める。その中に2年目の選手やFAを持っている選手などは入れなくていいなどの細かいルールを決めて、1チーム20人くらいの選手がリストアップされないようでは、活性化にならない」「トレード候補にあがる選手がそのリストに入っていないと活性化されない」とも述べ、実効性のあるリスト化の難しさを指摘(2021年9月時点)。

里崎氏の解説は非常にまともです。選手会は「飼い殺し選手に活躍の場を」というが、結果は骨抜きにされていて「戦力外一歩手前の不要選手の交換会」に過ぎない。と言っているのである。本来であれば支配下選手枠の60%をプロテクトとし、それ以外は自由に指名とすれば活性化されるでしょう。

一方でソフトバンクのように選手育成システムで健全なチームにとって現役ドラフトは大迷惑であろう。金の卵を奪われるわけなので。

原辰徳監督の解説(Wikipedia)

2020年2月時点で「シーズンの佳境に入ってサインプレーを変更する必要がある。すでに優勝争いやクライマックスシリーズ進出をあきらめた球団ならまだしも、秋以降の勝負所で同一リーグの全球団にわざわざ“スパイ”を送り込む羽目になりかねない」「各球団8人供出というのも、球団側が好きに選べる方式では不要な選手の押し付け合いになるのは目に見えている。見込みのない育成選手をまとめて、現役ドラフト用にあえて支配下登録する方策も採り得」「シーズン佳境の夏場に誰が現役ドラフトの対象に選ばれるか選手にソワソワされては、たまったものではない。名簿に載って指名されず残った選手の心境を思えば、チームの士気に大きくかかわる問題だと分かる」という観点から「今のままの中身では到底、賛同できない」と明言している

原監督は巨人の監督でありますから、巨人さえ強くなればいいわけです。しかし基本的考え方が間違っています。能力の高い選手を単純に集めたら強いチームになるかというとそうではありません。四番打者ばかり揃える、打線がつながらない、攻撃が淡白になる。生活態度が悪い選手が主将をやっている。監督の好みで選手起用をする。敗戦の責任をコーチに押し付けて簡単に配置転換する。要は選手もコーチも委縮しています。これでは村神様も、千賀様も育ちません。それを考えさせられる現役ドラフト制度でありました。

HIDEZOは長嶋、王の現役時代からジャイアンツファンで育っていますから、ジャイアンツがこんな状態だととても残念なのです。

日本プロ野球jpb言 ~エクスパンションドラフト

現役ドラフトではなく、チーム数を増やすエキスパンションドラフトをすべきです。

メジャーリーグも16チーム時代から現在30チームに増えています。日本のJリーグはJ1(20)、J2(22)、J3(15)合計57チームあります。入れ替え戦があり優勝戦線より盛り上がったりしています。球団数選手数、試合数、ポストシーズンなどのイベントが大事なわけです。選手の職場も作る、ファンも増やす、お祭りの期間機会を増やして市場を活性化させる。そうした視点がないと未来がありません。

日本のプロ野球は世界レベルで見て中途半端に強いです。それがいけない。MLBよりかなり弱い。完全に3A~2Aの間ぐらいでしょう。中南米(ドミニカ、キューバ、プエルトリコ、メキシコ)あたりと同レベルでしょう。しかし台湾、韓国、欧州勢より強いです。今年もWBCが行われますが初のドリームチームで参戦する米国が優勝するでしょう。日本は2位で上出来だと思います。日本のプロ野球がMLBに少しでも近づくにはチーム数24は絶対に必要。一時的に各球団の戦力が削がれてもエクスパンションドラフトをやるべきです。10年もすれば戦力は均衡化され新球団も優勝するような展開になります。そうなることを期待しています。

 

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