FA(フリーエージェント)とは簡単に説明 プロテクト。その補強で強くなるのか?

みなさんこんにちは、野球大好きHIDEZOです。

今日は球団が新人選手採用(ドラフト)以外に戦力を整えるの方法について考えてみたいと思います。

まず、選手は賞味期限があります。有望新人が実力をつけてレギュラーになり、主力ベテランとして活躍し、加齢で衰えて力量が落ちます。

そして賞味期限切れと見なされれば自由契約、任意引退選手となっていくのです。例えばイチローや落合博満でさえ加齢には逆らえません。球団は毎年新しい選手を取り、不要な選手をクビにする新陳代謝を行っているのです。

FA(フリーエージェント)とは簡単に説明します

FA(フリーエージェント)、FA権って聞いたことがありますか?

一軍で8年間活躍した実績ある選手に与えられるのがFA権です。FA権を取得すると在籍チーム以外のほかの球団と契約交渉ができます。FA権がない選手の拘束権は球団側にあります。

実績があるスーパー即戦力を他球団から引っ張れるのがFA制度です。企業で言えばエグゼクティブの転職、ヘッドハンティングみたいなものです。

すごい実績がある選手を獲得できる球団はどんどん強くなるし、逃げられた球団は逆に弱くなってしまうじゃないかと思いますよね?でもそんな単純じゃないんですよ。

一緒に考えていきましょう。

2022年のレギュラーシーズンが終了し、FA権を取得した選手の動向が注目されている。すでに残留を表明した選手もいるが、権利の行使は日本シリーズ終了翌日から土日祝を除く7日間が期限。移籍が取り沙汰される大物選手もいるだけに例年以上に関心度は高い。

フリーエージェント(FA)には補償が必要 ~カネを取られるか、カネ+人を取られるか

FA選手の移籍先球団は移籍元球団に「人的補償」と「金銭保証」をしなければなりません。それはFA宣言選手の年俸でA~Cにランク分けされます。Aランクの選手が移籍した場合、移籍元球団に対して、旧年俸×0.8倍の金銭補償、または旧年俸×0.5倍の金銭補償+人的補償をするルールがあります。

年俸2億円の選手の場合、1.6億円を払うか、1億円+人的補償をしないといけません。

ここで人的補償が選択された場合どうなりますか?

移籍先球団は「プロテクト名簿・28人枠」を作成します。この28人は出せないよ。28人枠から漏れた選手なら誰でもどうぞという意味なんです。まあ、「花いちもんめ」みたいなもんです。

ジャイアンツのFA獲得の事例でいうとライオンズの住谷銀次郎捕手を獲得するのに内海哲也投手が、カープの丸佳浩外野手を獲得するのに長野久義外野手を奪われています。内海投手も長野外野手もジャイアンツ生え抜きの主力で功労者でした。でも球団はプロテクトしなかったのです。

ジャイアンツファン、内海ファンや長野ファンは大激怒しましたよ。HIDEZOも激おこした一人です。

FA選手は活躍するのか、コスパはいいのか問題

FA選手で大成功した選手は以下の5名でしょう。

小笠原道大(日ハム→巨人) 3割30本を9年残した大打者

金本知憲(広島→阪神)フルイニング連続出場の鉄人、打点王

和田一浩(西武→中日)落合監督が再生。2000本安打達成

稲葉篤紀(ヤ→日ハム)首位打者、最多安打を獲得

内川聖一(横浜→SB)両リーグで首位打者、安打製造機。

フリーエージェントには失敗もある 複数年契約選手=不良債権リスク高い

三顧の礼で迎えられるFA選手。複数年契約で球団は応えます。実績は十分。でもベテランでケガのリスクもある。さらにリーグをまたいだ移籍では実力が出せなかったりする。最悪は給料ドロボーとマスコミやファンに叩かれボロボロになります。選手も辛いが球団はさらに辛い。数億円をドブに捨てる悪手縄ですから。

川崎憲次郎(ヤ→中日)3年6億円がぁ、1勝もできず。

陽岱鋼(日ハム→巨人)5年契約、一回も規定打席に到達せず

松坂大輔(Rソックス→SB)4年16億で0勝のていたらく

杉内俊哉(SB→巨人)4年20億円契約、4年39勝はコスパ悪。

まあ、杉内はケガしたし、最後は5000万円しか要らないって責任感強かった。コスパは悪かったが私は好きだ。

フリーエージェント(FA)は若手選手の成長を妨げる

2022年の巨人の梶谷隆幸、高橋優貴、平内龍太らを育成枠にしたことが「人的補償逃れ」ではないかと批判する声が挙がっている。育成契約選手はプロテクトされるからだ。

こんな汚い手を使うのはヤバい。ファンとして恥ずかしい。

さてFAに頼り、若手を育てない球団ってどうなんでしょう?若手が頑張って一軍定着かと思いきやFA選手が上から降ってくる。また代打代走守備固めに甘んじる。育つわけがない。

一般企業でもそう。生え抜き社員を鍛えずに高待遇で管理職をバンバン採用する。これじゃあ若手中堅は腐ってしまう。

FAや助っ人外人で補強するのもよいが、若手をしっかり育成しない球団に未来はない。まあ、長嶋茂雄終身名誉監督の時代から「はないちもんめ補強」をやっているわけで、この病気は治らないかなぁ。

FAやり放題で優勝できるほど野球は甘くないのでした。

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