みなさん、ごきげんよう野球大好きHIDEZOです。
先日のドラフト会議、盛り上がりましたね。
今日は新人選手が手にするお金の話を書いてみますね。
契約金と年俸 ～退職金前払い、単年契約
はじめにドラフト会議の指名選手は球団と契約をします。
最初に支払わる契約金は退職金の前払いの意味合いもあり、超高額です。
またプロ野球選手の契約は基本１年契約です。
毎年、年俸という１年間の報酬を決めて活動します。
フリーエージェント資格（FA権）を得ると複数年契約を結べることもありますが、それまでは単年契約なのです。
ドラフト1位の選手の契約金
契約金の相場はドラフト１位指名の選手で１億円です。
多少の変動はあるにせよ「ドラ１契約金＝１億円」と言ってよいでしょう。
しかし特に注目度が高く、複数球団競合したケースなどでは、１億円＋出来高払い5000万円といったケースがあります。
それだけドラフト選手は即戦力として球団から特別の期待があるからです。
具体例を見ていきましょう。
2019年に3球団競合の末、ヤクルトスワローズから1位指名を受けた星稜高の奥川恭伸投手の事例が有名です。
高校生ながら1億円＋出来高5000万円の契約金、それも5年有効のオプション付。年俸は1600万円と超破格でした。
また、今から30年前の1992年、同じ星稜高校から松井秀喜選手が巨人ドラフト一位で入団しました。
4球団競合の金の卵でした。その時の契約金は1億2000万円。高校生として初めて1億円を突破したそうです。
ちなみに初年度年俸は720万円でした。
競合選手への期待値は半端ないですね。
2位以下の選手の契約金
ドラフト２位指名の選手は７０００万円、３位指名の選手は５０００～７０００万円程度と言われています。
またドラフト４位の選手は３０００～５０００万円。
５位の選手は３０００～３５００万円。
６位以下の指名選手になると、２０００～２５００万円が相場です。
ドラフトの指名順位の差で数千万円もの差があります。
さらに指名選手の属性が高校生、大学生、社会人で金額が変わります。高校生の指名選手は低く、大学、社会人指名の選手は高い傾向にあります。
育成契約選手には契約金はない
ドラフト会議では育成選手も指名されます。
育成選手は入団時には契約金はありません。代わりに支度金を受け取ります。支度金は指名順位での金額の差はほとんどありません。
２００万円～３５０万円ほどが支度金として、育成契約に支払われるようです。育成契約選手が支配下選手に登録された時に初めて契約金が支払われます。
一般企業の退職金との比較
一般企業でいえば、超大手優良の上場企業の退職金が5000万円～1億円、大手上場企業で2000～4000万円と言われています。それ以外の一般企業では1000万円程度と言われていますので、プロ野球選手の契約金は破格ですね。
しかし選手寿命は長くて20年、早ければ数年で終わる勝負の世界。病気ケガの保証はないですし、完全実力主義、結果がすべての個人事業主ですから厳しい世界と言えますね。
年俸について
ドラフト１位選手の年俸です。
大学、社会人選手の契約の場合1400～1600万円。
高校生の場合が1000～1300万円が相場です。
先ほどの奥川選手の1600万円
２位指名の選手は1000～1100万円。３位は800万円前後。４位は700万円。５位は600万円。６～７位は400～500万円です。
しかし、４位や５位指名の選手が高校生で、その下位指名の選手が社会人の選手の場合は、下位の選手の年俸が高くする場合があります。育成選手の年俸は２６０～４００万円です。
育成選手の星はだれか
なんといっても福岡ソフトバンクホークスでお化けフォークを投げる速球王、千賀滉大投手でしょう。
彼の昨年の年俸は6億円、育成契約初年度年俸は270万円。なんと222倍になりました。
6億円の収入は国内成功の生涯賃金と言われるキーエンス社の生涯賃金に匹敵します。すごいですねえ。
まとめ
プロ野球選手の報酬ってとても高額ですね。しかし実力がすべての下剋上の世界。1位の選手が数年で引退することもあれば育成契約の選手が数億円プレイヤーになり、MLBに挑戦する夢もあります。ほんとうにドラマチックです。
一般の大企業の年収では1600万円は役員報酬、1000万円が部長級、600～800万円が課長、500万円が係長っていったところ。全正社員の平均年収が400万円と言われていますのでプロ野球選手の高給取りに見えます。しかし有給休暇はないですし、自主トレや栄養費など様々な経費が掛かります。そんな自腹も考えればそれほど高くはないのではないでしょうか。
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