WBC、侍ジャパン最年長、精神的支柱。ダルビッシュの魅力

みなさんごきげんよう。野球大好きHIDEZOです。

WBC侍ジャパンのキャンプが始まって、連日ニュースで取り上げられていますね。

WBC侍ジャパンの精神的支柱。ダルビッシュの魅力に迫ってみます。

WBC侍ジャパン最年長、ダルビッシュ有選手をザックリ説明

メジャー11年目、サンディエゴパドレス所属、サイヤング賞候補のMLB屈指の先発投手。

メジャー100勝まであと5勝、日米通算200勝まであと12勝。

36歳で異例の6年長期契約、総額142億円を結んだばかり。なんと42歳までの契約。

パドレスの最大級の評価の理由は実績貢献度への評価だけではありません。

野球に取り組む姿勢、チームメイトへのポジティブな波及効果が大きいからだろう。

ダルビッシュがいるだけで周りの選手が活性化され、チームが団結しチームが強くなるのです。

いくつかのエピソードでダルビッシュ選手の素晴らしい存在感を紹介したいと思います。

WBCキャンプで宇田川投手を励ましたダルビッシュ

宇田川優希投手(オリックス)は育成入団から昨季の日本一に貢献し代表入りを果たしたシンデレラボーイ。しかし、キャンプ第1クールでは「ロッカーで喋れていなくて。気遣って野手の方も話しかけてくれてたんですけど、スーパースターすぎて…うまくしゃべれなくて」と豪華メンバーに気後れしてしまったという。それでも「みんな見てくれていて、昨日の食事会でも凄く話かけてくれた。僕もけっこう自分を出してもいいんじゃないかと楽しみました」と仲間に感謝した。

ダルビッシュ選手は「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました!宇田川さん、ごちそうさまでした!」と合宿参加中の侍投手陣全14人との食事後の集合写真をアップした。「宇田川会」について、「あれはもともと、投手陣の食事会。そこで宇田川がなじめてないっていう記事を見ていて、気遣っていろいろ話しかけてくれて」と明かした。

真ん中で宇田川自身が腕を組んで立っている集合写真について。「最後みんなで写真撮ろうってなった時、(ダルビッシュさんが)とりあえず宇田川君真ん中で…って言ってくれまして。ツイッター見てめちゃびっくりしました。めちゃめちゃうれしかったです」と喜んだ。

気後れしている若手選手に兄貴のように歩み寄って励ます行動。それも投手会でみんなを巻き込んで輪の中心で写真撮影。本当に素晴らしいと思いませんか。宇田川選手を励ますだけでなく、投手陣の雰囲気を良くしてくし中堅選手が後輩にどう接するべきか模範を示しています。先輩風を吹かすでもなく、さらっとやるのですから、粋ですよね。

実はこの話には続きがあります。

宇田川選手はダルビッシュの言葉にも救われた。第1クール最終日「減量のこととかいろいろ聞かれて、どういうメニューやってんの?とかそういう話していて。“いろいろ言われるかもしれないけど、あまり自分をいじめすぎず、優しくしていいから”と言われて楽になりました」と感謝。「ちょっと気にしちゃう部分もあったけど、気にする部分もなくなったので、そういう意味ではよかったかなと思います」。

少し補足しましょう。宇田川選手は減量がうまくいかず、悩んでいました。ダルビッシュはそれに気が付いて宇田川に寄り添ったのです。こんなにアドバイスしたらしい。

「メジャーの投手にもいろいろな体型の投手がいる。体重を生かしたピッチングも必要。宇田川君は今でもそんなに太っているわけじゃないよ。大切なのは何kgの体重を作るかということではなく、投手としてしっかり動ける肉体を作るということ。そういう思考が大切」

プロでは監督やコーチからキャンプで減量指令が出る。昨年ビッグボスが清宮選手に「筋トレと減量を命令」したのは有名だが、太りやすい選手は特に厳しくされるのです。宇田川もそれを気にして委縮していたのかもしれない。「ダルビッシュは考える野球の推奨者」として知られている。宇田川に対して「言われたことをやるんじゃなくて、なりたい姿に向かって何をどうやるべきか自分で考えて行動することが大切」と教えたのです。

WBCキャンプでファンの落とし物を拾うダルビッシュの優しさ

キャンプ第1クール最終日、チームバス発車時刻ギリギリまで、ファンの絶叫にも似たサインの求めに応じていた最中のこと。取り囲む幾多の通行人がそれまで踏み越えて行った〝落とし物〟に気づくと、身長196センチの身をかがめて拾い上げ、代表スタッフにそっと手渡した。何気ないシーンだったが、人として模範となる振る舞いだ。

チーム最年長のMLBのスーパースターがファンの落とし物に気づいてそれをを拾いますか?

栗山英樹監督は「僕以上に野球のことだったり、今の選手たちの状態、将来のことだったり、広く言えば見ている子どもたちのことを含めてやってくれている」。

ダルビッシュ自身もグラウンド外での言動の意識をこう語る。

「もちろん子どもたちもそうですし、こうやって来てくださるファンの方とかにも、ちゃんと思いを持つように、考えるようにしています」

「独身の時は野球選手であることが一番でしたが、結婚すると自分の一番の役割は夫である。それから父親が二番目に来て、その後に野球だと思うんです。やっぱり夫であって、父親ってところに、そこをプロとして何とかしようとすると、そこにはどうしても目を届かせないといけないというところで(考え方が)変わってきたと思います」 約1万9000人のファンが詰めかけ、子供たちの姿も多かった日曜日、かがんだ背中にダルビッシュの〝信念〟が見えた。

ダルビッシュは「野球バカ」ではダメだと言っている。野球選手である前に、よき夫よき父親、そしてよき兄貴であるべきと語っていますね。ファンあってのプロ野球、子供たちに夢を与える優しいお父さんでありたいということなんですね。プレーだけではなくグラインド外でも野球ファンを感動させてくれますね。

侍ジャパン最年長ダルビッシュが野球に取り組む姿勢

こんな話をしていた。

プロ野球の選手はみな素晴らしい才能を持っている。しかし才能を開花させる選手は数少ない。なぜでしょうか?感謝が足りないからだと思うんです。体の障害で野球が大好きなのにできない少年たちがいます。自分は与えられた才能を最大限伸ばす責務があると考えています。私は挑戦させてもらっている立場なんです。その努力ができないのはとても残念なことなんです」

ダルビッシュ投手は野球人としてだけではなく、よき家庭人として成熟しているからこそ誰からも愛されるのでしょう。彼を慕う選手は数知れず、球界を超た交流は幅広い。

彼は後輩から助けを求められれば自分のノウハウを惜しげもなく教えるそうです。暖かくて優しくて心が広いですよね。ダルビッシュ選手の振る舞いは一般人でも仕事や家生活の中に参考にできると思います。

さりげなく寄り添う。説教じみていない。自分で考え創意工夫を楽しむ。分け隔てなく誰にでも優しい。常に努力を惜しまない。

彼を招集したかつての上司でもある栗山監督。きっと師弟関係はずっと続いているのでしょうね。ダルビッシュを呼べたのは栗山さんしかいません。ファンとして本当に感謝しています。

WBC本番はもうすぐです。侍ジャパンから目が離せませんね。

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