吉田正尚選手のすごさを打撃理論、筋トレで分析!身長、室伏広治との関係も

みなさん、ごきげんよう。野球大好きHIDEZOです。

さてWBCの4番打者として大活躍した吉田正尚選手、すごかったですね。今回はオリックスからボストンレッドソックスに移籍する吉田選手がどうすごいのか?一緒に見ていきましょう。

吉田正尚選手のすごさ1 NPB成績

ほとんど三振しない、確実性があって長打力があります。吉田選手はのオリックスでの通算プロ成績は2703打数884安打、打率.327、133本塁打、467打点、長打率.539、出塁率.421なんですね。吉田は成績の波が少ない選手です。

5年連続で100安打以上、入団から7年連続で10本塁打以上、規定打席に到達した18年から5年連続で打率.320以上を残しています。コンスタントに結果を残す驚異的な選手だといえるでしょう。

吉田正尚選手のすごさ2 打撃理論、3種類のスイング

吉田選手はとても理論派なのです。独自の打撃理論があってそれを極めてきた選手と言えるでしょう。吉田選手はルーキーイヤーの時点で「カウント、試合状況、相手投手のタイプに応じた3種類のスイング」を使い分けていたそうです。

①基本形:ピッチャーの投球ラインに沿ってバットを入れていく後ろの大きいイメージのスイング。

→ミート率が高い安定したスイング

この基本形を大切にしていると思います。ジャイアンツの名打者高橋由伸選手が同じような話をしていた記憶があります。篠塚和夫選手、落合博満選手もこのタイプのスイングだと思います。

②変形1:トップからインパクトまでの距離を最短にしたスイング

→上からたたく大根切りのイメージのスイング。

前でさばく必要のある高めの球を処理する確率を上げたいときに使うスイング。打者は高めの速球を振らされて振り遅れます。結果として空振りすれば三振する、詰まって盆フライになります。吉田選手が高めの投球を仕留めるための工夫でしょう。

③変形2:投球ラインよりも少し下からバットを入れるくスイング。

→ミートの確率が多少下がることを承知で、ホームランを打つ確率を上げたい時、犠牲フライをうちた時に使います。いわゆる「フライボール」を打つスイングで大谷翔平選手はこのタイプです。王貞治選手もこのタイプだと思います。

ボール中心よりやや下をアッパーに叩くことで45度の放物線を描く打球が打てます。ボールにバックスピンがかかるので打球はジェット機のように上昇します。

29歳とまだ若い吉田選手ですが、打撃理論を学びに来るプロ選手は大勢います。ハードヒッターではなく優雅なスインガータイプの美しいフォームでこれからもヒットを量産してくれることでしょう。

吉田正尚選手のすごさ3 WBCで証明された初見対応力

WBCで吉田選手の成績を見てみましょう。

打率 .429(22打数9安打)、13打点、本塁打2本、二塁打2、犠飛2、四球4、死球4。三振わずか1。

長打率 .727、出塁率 .531、OPS 1.259

長打率 = 塁打数 ÷ 打数

HRは4塁打です。全打席HRなら長打率は4.000となる。長打率のリーグ平均は.390~.410程度なので、700を超える長打率は驚異的です。ちなみに2022の長打率王であるA.ジャッジは.626でした。

出塁率 =(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠打)

出塁率5割とは二打席に一回、塁に出るということ。打線がつながる素晴らしい選手です。4割を超えれば超優秀。

OPS = 出塁率 + 長打率

一般的には.9を超えるとクリーンナップ級、1.0を超えると球界を代表するレベルのスラッガーと言われます。

ちなみに2021シーズンに投打にわたって大活躍したエンゼルスの大谷翔平選手のOPSは.965でした。吉田選手の1.259というのは恐るべし数字です。

HIDEZOが何を言いたいかというと、WBCの対戦投手はほとんど所見だったわけです。チェコの130km投手の球が遅すぎて皆打てませんでしたが、吉田選手だけが涼しい顔で軽く流し打ちをして打点を挙げていましたよね。MLBは30球団を相手に162試合を戦います。NPBより対戦回数が圧倒的に少ないのです。しかし頭が良く適応力高い吉田選手ならば、初見の投手相手でも好成績を残せるのではないでしょうか?

それをWBCで感じさせてくれましたよね。

吉田正尚選手のすごさ4 筋力トレーニング

吉田選手は173cm、85kgです。JPBの平均身長は182cmと言われているので、小柄な選手です。大谷翔平選手は193cm、100kgですから大人と子供ぐらい対格差があります。

しかし吉田選手はトップクラスの長打力がありますよね。それには2つ秘密があるとHIDEZOは考えています。

一つ目は青山学院大学野球部の先輩、井口資仁選手の存在です。井口選手も178cmと小柄ですが、MLBにも挑戦してホワイトソックスとフィリーズで2回ワールドチャンピオンになっています。井口選手は青山大学時代からウエイトトレーニングに取り組み、マッチョ選手でした。学生時代からベンチプレスは115kg~120kgを揚げていたそうです。後輩の吉田選手もそれに倣って肉体を鍛え上げてきたそうです。

吉田正尚選手のすごさ5 室伏トレーニング

吉田正尚選手は勉強熱心で探求心が高い選手です。HIDEZOの想像ですが、肉体的ハンデをはねのけるために地道に鍛えてきたのだと思います。そのひとつが身体能力お化け「室伏広治」氏とのトレーニングです。

以下、日刊スポーツ記事を抜粋します。

トレーニングのベース部分は「室伏さんのメニュー、プログラムが基本です」と話す。ケガに屈しない体作りのノウハウを若手選手に伝授している。自らの野球人生を支える師匠・室伏広治氏との出会い。そこには知られざる1通の手紙があった。

プロ1年目の16年オフ、吉田正は関係者を通じて室伏氏の連絡先を入手した。思いを込めて、直筆の手紙を送った。「相手にお願いする立場なのでね。電話やメールもいいけど、手紙を書いて伝えようと思って」と6年前を照れながら振り返った。

当時、吉田正は腰痛に苦しんでいた。常に高いパフォーマンスを発揮できる体を求めて、室伏氏にトレーニング指導を懇願。熱の込められた直筆メッセージを機に、「室伏塾」が開講した。「今思うと恥ずかしいですけどね。あのとき書いて、本当によかった。大きな出会いでした。だから、金メダルを取れてホッとした」。トレーニングの知識を得て、強い体を作り上げた。18~20年は3年連続全試合出場。昨季9月上旬に左太もも裏を痛めて負傷離脱するまで、512試合で連続試合出場していた。

昨年はリーグ制覇とともに、東京五輪で侍ジャパンの「悲願」にも貢献。12月にはスポーツ庁を表敬訪問。自らのアスリート人生に大きな影響を与えてくれた恩師と同じ色のメダルを首に下げ、金メダル獲得を報告した。「1つの目標にしていたこと。ご指導いただいた先生に、いい報告ができて本当によかったです」。輝くゴールドを手に持ち、白い歯を光らせた。競技は違えど、「鉄人」の継承者として、吉田正の挑戦はまだまだ続く。

吉田正尚選手のすごさ6 HIDEZO分析

吉田選手が室伏選手に師事したのは大正解だと思います。バットより重いハンマーを遠くに飛ばすには下半身の力、体幹の強さが何より重要です。室伏先生から体軸の使い方、体幹の強化やケガ防止ノウハウを学んだのでしょう。それをほかの選手に惜しげもなく教える心の広さも素晴らしいです。

HIDEZOも若いころゴルフのドライバー飛距離アップのためにバット素振り、懸垂、薪割りなどに取り組みました。腕に頼って振り回すスイングではボールは飛びません。

もし中高生の野球選手がこのブログを読んでくれたら、HIDEZOは「懸垂&薪割り(タイヤハンマー叩き)&階段昇り降り、アブローラー」の4つをおススメめします。強靭な下半身と背筋群でボールを遠くに飛ばせますし、腹筋群を強化することによって腰痛を防止できます。

未来の侍ジャパンが育つことをいつも祈っています。

今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。

 

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